スマートグラスのユースケース、課題と可能性

このブログはWikitude社の"Smart Glasses: use cases, challenges, and future potential"の抄訳です。

 

視野の中に情報を表示するスマートグラスは、最初は単純に表示するだけのディスプレイでした。それから何年もかかって、複雑なコンピュータタスクを実行できるまでになりました。

ここでは、いくつの高評価のデバイスを紹介して、それらのユースケースをご紹介します。


100%没入型のVRヘッドセットとは異なり、スマートグラスは現実世界の中にデジタルの世界を同時に表示し、VRに比べて自然な表示を提供します。この方式は、高額ヘッドマウントディスプレイ(OHMD)、拡張現実(AR)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)のいずれかで実現されています。

産業界での成長の期待があるにもかかわらず、これらのウェアラブルなコンピュータグラスは現在の一般的な市場で使用するためには依然として課題があります。

 

課題

スマートグラス各社は、彼らの基盤を拡大しようと努力していますが、たとえ優れたスマートグラスのソリューションがあったとしても、そのメリットを享受するためにはもう少し待つ必要がありそうです。

スマートグラスの製造会社は、一般的に普及するためにはまず手ごろなコストで機能性と装着性のバランスを取るという課題を解決する必要があります。Fast Companyによれば、「ARメガネを機能させるすべての機能を、一日かけていてもかまわないデザインの中に詰め込むのは難しい」という課題があります。例えば、物理的な場所を特定するためのカメラ、視線を追跡するカメラ、電源、コンピュータビジョンの計算能力と、冷却メカニズムといった機能です。

これらの課題にもかかわらず、今日、いくつかの高評価デバイスが登場しています。以下ではこれらにデバイスとユースケースアプリケーションについても説明します。

 

スマートグラス

 

Lenovo ThinkReality A6

ThinkReality A6 ARヘッドには、AR表示を最適kするインサイドアウトの6DoFトラッキングが内蔵されています。このモバイルデバイスを用いて、従業員がARアプリケーションを使用して専門家の支援を受け、修理時間を短縮したり、複雑なワークフローを実施したり、トレーニングの品質を向上させたれるように設計されています。Wikitudeはこのデバイスにイメージおよび、オブジェクト認識機能を搭載するため、Lenovo社と共同で開発を行っています

 

Epson Moverio BT-300

※この製品は2021年2月現在販売が終了しています

この軽量なスマートグラスには、前面カメラ、モーショントラッカー、両眼ディスプレイが搭載されており、エンターテイメント、製造、医学分野に適しています。Wikitudeはこのデバイスに最適化したSDKを提供しています。

 

Vuzix M300

これらのスマートグラスはスタッフとマネージャーを繋いで迅速な作業を行える環境を提供します。内蔵のHDカメラ、AMLCDディスプレイを活用した独自のアプリストアにあるアプリが利用可能です。Wikitudeはこのデバイスに最適化したSDKを提供しています(M400は対応しておりません)。

 

HoloLens

Microaoft HoloLensはスタンドアロンで使用する複合現実デバイスであり、市場をリードするデバイスの一つです。WikitudeはHoloLens 1をサポートするSDKを提供しています。

 

ユースケース

スマートグラスが提供できるソリューションは何でしょうか。また、現在コンピュータ化されたアイウェアが期待されている市場は何でしょうか。

 

ビデオコラボレーション

 

今日のスマートグラスの最も有名なアプリケーションは、間違いなくビデオコラボレーションです。"See-What-I-See"システムで専門家とリモートで連携する機能により、フィールドサービスから複雑なエンジニアリングサポートまで、より多くの企業がスマートグラスをワークフローに組み込むことができます。

 

複雑な製造

 

組立ラインは、スピード、生産性、精度、コンプライアンス、品質管理が求められ、これらの要素は、まさにスマートグラスが提供できる領域です。細部が重要となるタスクでは、自動車および航空宇宙メーカーが眼鏡デバイスを実装して、リアルタイムのソリューションを実現しています。

 

ロジスティックスと倉庫

 

倉庫内の作業員は、ハンズフリーで、視野内で直接指示を受け取りながら、荷物を素早く見つけ、収集し、配送することができます。スマートグラスは、ハンドヘルドデバイスや、スキャナー、印刷物の代わりとなります。その結果、エラーとコストを削減させながら生産性を向上させています。

 

建築と建設

 

スマートグラスにより、建設作業員はより安全で生産性の高いハンズフリーワークフローが行え、より正確な構造検査などの作業や、リアルタイムで提供されるリモートソリューションが実現可能です。

 

検証作業

 

ARソリューションは、メンテナンスに関して非常に有用です。スマートグラスを使用すると、視覚的な情報に基づいて、組み立て、修理、手順通りのメンテナンスが実行できます。また、技術者のアクションを検証して、すべてのステップが正しく実行されたことを確認するのにも役立ちます。

 

コンシューマー

 

コンシューマー市場はまだ成長する可能性がありますが、すでにさまざまな分野のユースケースがあります。例えば美術館でのAR鑑賞ガイド、映画館での字幕表示、観光客に向けたナビゲーションなどです。そのほか、アスリートは、リアルタイムに速度、パワー、距離などの表示にアクセスしたり、ドローンパイロットはドローンの視野を確認できます。これらはニッチではありますが、非常に重要な分野です。

 

将来の可能性

 

スマートグラスのユースケースは先進的な企業に取って説得力のあるものです。現状では広く一般に使用されているとは言い難いですが、スマートグラスが成長する領域は存在します。Apple, Facebook, Sumsungなどの大手テクノロジー企業がAR搭載スマートグラスの開発に取り組んでいると聞いても驚くことではありません。

 

まだ納得できない人に、このテクノロジーがもたらす可能性を振り返ってみましょう

 

必要な知識や情報が直接メガネ上に更新して表示されるところを想像してみてください。このシナリオではハンズフリーの従業員が、自分の視野内で対象物の知識に即座にアクセスできます。このような実装は、最終的には品質管理を向上させ、メンテナンスを改善し、より高速で信頼性の高いソリューションを提供し、管理とトレーニングにかかる費用を節約し、リモートアシスタンスを促進します。

一般市場にこのようなメガネが並ぶまでは、このスマートグラスのテクノロジーは、世界中の施設や倉庫、建設現場などで改善され続けるでしょう。

 


AR-VRソリューションやセミナーのご案内など、詳しくは製品Webサイトで!