V20では新たな可視化メソッド「細線化」が追加されました。データを細線化し、『連結数』を求めて表示、出力します。
材料分野等において、形態定量評価の一助となります。
「細線化」 メソッドは、ある成分のレベル値を閾値としてセルを 2 値化したデータに対し、
トポロジー的な性質(連結数や穴の数等)を変化させずに 1 セル単位まで細くした結果を表示します。
細線化で残ったセルは 『連結数』 の計算を行った結果をセルの値として色分けされます。

使用方法、パラメータ説明

細線化
「レベル」 スライダーで指定した値で2値化、細線化が行われます。
「細線化対象」 で 「レベル値以下」/「レベル値以上」 を切り替えられます。
連結数の計算
細線化で残ったセルに対して隣接セルがあるかどうかを調べ、
その数を 『連結数』 としてセルの成分値とします。このとき、
「連結数の計算」 パラメータで 「連結の定義」 を以下3種類から指定することができます。
- 隣接セルが面で繋がっている場合のみカウントする 『面接続 (最大 6 連結)』
- 隣接セルが辺で繋がっている場合もカウントする 『辺接続 (最大 18 連結)』
- 隣接セルが頂点で繋がっている場合もカウントする 『点接続 (最大 26 連結)』
指定した結果が随時セルの値に反映されます。
連結の定義を変更するとセルの値の範囲が変わるため、
「カラーマップの指定」 の 「データに合わせる」 ボタンを押してください。
※孤立したセルも連結数 「1」 としています。
表示関連パラメータ
細線化で残ったセルには白い枠線が付きます。 「マーカーの白線を表示」 のチェックを外すと白線を消すことができます
「細線化前の形状を表示」 にチェックを入れると、細線化する前の形状(「レベル」値の等数値面)を半透明表示できます。

細線化、連結数の結果の出力
「ボクセルデータ出力」 欄の 「細線化」、「連結数」 のボタンをクリックするとファイル出力ダイアログが表示され、
それぞれの結果をテキスト形式(拡張子.txt)で保存できます。別ソフトでデータの検証等を行えます。
- 「細線化」:半角スペースで区切られた1行のアスキーデータです。
細線化で除外されたボクセルには 「0」、残ったボクセルには 「1」 が入ります。 - 「連結数」:半角スペースで区切られた1行のアスキーデータです。
細線化で除外されたボクセルには 「0」、残ったボクセルには 「連結数」 が入ります。
※「細線化」メソッドは 3 次元の正規直交格子データ (FLD、Uniform) に対して適用できます。
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