cybARnetでAR絵本

今日は加苅が記事を担当します。

先週東京ビックサイトで行われていた東京国際ブックフェアにて、フィンランド大使館のブースでcybARnetを使ったAR絵本を紹介してきました。


先週の東京は、雨、雨、雨。。と夏の暑さを洗い流すかのように雨が続いておりましたが、東京ビッグサイトは想像をはるかに超える来場者で会場はものすごい熱気に包まれておりました。

 

今回初めて知ったのですが、東京ブックフェアでは珍しいことに書籍の値引き販売ができるということもあり、中学生ぐらいの学生さん達から、家族連れ、書店や図書館関係者の方々がたくさんいらっしゃっていました。

そんな中、弊社は文溪堂出版様からのご依頼を受け、フィンランド大使館のブースで、「トントゥミッラとまほうのスプーン」というフィンランドの絵本を、スマートフォンで多言語の読み聞かせをするためのARコンテンツの制作を担当させていただき、当日のデモのお手伝いにと、参加いたしました。

 

会場に着くと、このイベントのためにフィンランドから来日したばかりでこのAR絵本の作家の迫村裕子先生と、リーサカッリオ先生にご挨拶をさせていただき、さっそく作ったばかりのARコンテンツをcybARnetを使って見ていただきました。

 

ちなみに絵本のタイトルの「トントゥミッラ」というのは、サンタクロースのお世話をするトントゥという種族の妖精のミッラという男の子のことです。

サンタクロースのお世話をする妖精トントゥって日本では聞いたことがなかったですが、どうやら北欧では日本でいうところの赤鼻のトナカイぐらい誰でも知っているんだそうです。

 

今回のcybARnetのコンテンツは、右の写真に写っているカードや絵本の表紙、それに絵本の各ページがすべてマーカーになっていて、アプリを起動してカードの絵をスキャンするとダウンロードが始まるよう、画像検索の仕組みを使っています。

←こんな感じでポストカードや表紙には画像素材を組み合わせたとびだすARの演出を仕掛け、絵本の各ページには、昨年渋谷の超福祉展やおととしのサイトワールド2014でも採用いただいた聴覚拡張現実「聞こAR」の機能を使って英語、フィンランド語、日本語の三か国語から好きな言語を選んで読上げる機能を実装しています。

 

絵本ですので、どのページも画像認識やページの識別の精度は高く、ARコンテンツを作る上でいつも頭を悩ませるマーカーの問題はまったくありませんでした。

 

このAR絵本は日本の書店に並ぶということですべて日本語で書かれていますが、フィンランド語で書かれていたとしても、それを日本語で読み聞かせることもできるワケです。

 

この日、私はデモンストレーションのお手伝いのために、ブースに駆けつけたのですが、おせっかいな性格が顔を出し、ついポストカード配りもお手伝いしていました。(というか、むしろ積極的に楽しんでいました。)

カードを受け取ったお客様の反応はというと、第一声は、かわいい!という感じで、まず絵に興味を持っていただけます。そのまま何も説明しないと、カバンの中におしまいになるので、そこですかさず「AR絵本のご紹介なんですよ」といって、スマホでお見せすると、ご覧になった方は、手に持ったポストカードからにゅーっとミッラが出てくるのがとても面白く感じられるようで、周りの方を巻き込んでちょっとした騒ぎになることも。意外とAR自体を始めて見たとおっしゃる若い方も多かったように思います。

 

多言語による絵本の読上げというメインのコンセプトは、本好きの皆様の心をがっちり掴んだようで、その場で気に入っていただいて、「どこでお支払すればいいの?」と絵本のご購入を申し出ていただける方もたくさんいらっしゃいました。11月に書店に並ぶまで販売できないとお伝えするのがつらかったです。

 

ちなみに今回、制作のご依頼をいただいて画像素材が届き始めたのが9/14、全部そろったのが前日というなかなかヒヤヒヤする状態でしたが、そこはcybARnetの「すぐ作ることができる」という強みを生かして、届いた画像素材、音声素材から順番に作っていきました。

現物の絵本は前日までには届かず、現地で初めて試すという状態でしたが、問題はありませんでした。

 

それぞれの言語の音声は、フィンランド語をリサ先生が、日本語を迫村先生が、そして英語は迫村先生のお孫さんが担当されたそうですが、みなさんの迫真の演技に当日それを知るまではてっきり声優さんが入れたものだと思っていました。

 

また表紙やポストカードのARの演出も二次元のイラストを立体的に配置してキーフレームアニメーションで動かすだけの単純なコンテンツでしたが、絵本の世界観がうまく演出できたのか、評判はとてもよかったです。(←自己満足だったりして・・・)

 

AR絵本、今までもいくつか出版されていますが、cybARnetを使えば安く、早く、簡単に作ることができるので、これからオリンピックに向けて世界中の絵本がどんどんAR絵本として日本の書店に並ぶのではないかとワクワクしながら、東京国際ブックフェアのレポートを終わります。

 

cybARnet(サイバーエーアール)とは、ARコンテンツを簡単に作ることができるシステムと、そのARコンテンツを観ることができる無料でインストールできるアプリのことです。作り手はシステムを使ってまるでパワーポイントで資料を作るような感じで安く、早く、簡単にARコンテンツを作ることができます。詳しくは、ポータルサイト(https://portal.ar.cybernet.ne.jp/)へどうぞ。

最近は、地域の観光アプリとしてご採用いただくケースも増えてきております。


AR-VRソリューションやセミナーのご案内など、詳しくは製品Webサイトで!